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2012年5月7日月曜日

2012年春 韓国・ソウル旅行まとめ & 都羅山駅への行き方



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「南側の最後の駅ではなく、北側に行く最初の駅です」
2012年5月1日、 韓国・都羅山(トラサン)駅にて。



急に思い立って、韓国に行ってきました。
4月30日から5月3日まで、3泊4日です。

基本的な流れはトゥギャッターにまとめたので、ここではそれ以外のつれづれを。
最後の方に、都羅山駅の行き方をまとめておきます。

1. 費用

格安航空券のサイトで探しました。燃料サーチャージ込みで41000円。日程も特に決めてなかったので、「安くチケットが取れる日程」で選んだところ、30日発、3日戻りが一番安かったのでこうなりました。ゴールデンウィークにしては安い方なのでは。


2. 滞在先

友人が韓国にいるので、そちらにお世話になりました。ソウル市のカンナム(江南)というところです。
선배님 고마워요!



3. どこに行っても、店員さんの一言目は日本語(たまに英語)

服装だからか?観光地だからか?せっかくだから韓国語でがんばりたいところなんだけど、まぁあちらからしたら、キョロキョロしている人は「日本人」に見えるのでしょう。
笑ったのは、コーヒー屋さんでカフェオレ頼んだ時に、「アイス?」と聞かれてとっさに「ノー」と出たこと。不思議だなぁ。


4. (韓国語がそこそこできることを)偉いわね、と褒められる

韓国語で答えたり、パスポート見せると必ず言われるのが「韓国人ですか?」
私:(在日の)キョッポです 。
店員:韓国語お上手ですね 。
私:父母から習ったの。
(正しくは「朝鮮学校で習った」なんだけど、説明面倒だから略)
店員:偉いですね。キョッポの方でも韓国語喋れる人は全然いませんよ。
私:でも在日訛りだからちょっと恥ずかしいんですよねー。
店員:そんなの関係ないですよ。国内でも地方に行けば方言ありますし。
私:///

とにかく、様々な場面で「偉い」と言われました。
まぁ商売だから褒めてなんぼかもしれませんけどね。
日常会話レベルで「偉い」と言われて調子に乗りたくはないし、むしろこそばゆい…
多少のたしなみがあってよかったと痛感。

友人の飲み会に混ぜてもらって、現地の人とも一緒に飲んだりしたんだけど、やっぱり「偉い」と褒められました。
ただ、「どういう仕事してるの?」「その前は?」そういう話になると、さすがに数秒考えてしまいますが…
また、ボケやツッコミを日本とおなじテンションで言っていいのかどうかも悩ましかったですね。韓国は「年長至上主義」なので、年上の人にツッコミ入れるのってアリなのか?などなど。
たまたま「こいつさー、◯◯の◯◯出身でさー」「え、それどのへんですか?」「◯◯の南の方」と話を振られたとき、思い切って「うわー超田舎っすね」みたいな反応をしてみたら、まわりが大爆笑してくれて、とても嬉しかったです。韓国語で初めて笑いゲット!感動!
相手の方が別のシマで、「あの子、初対面でほんの少し喋っただけなのに俺のことガチ田舎扱いしたー!キョッポだけど韓国語ぱねぇ」と言ってくれたのも嬉しかったです。
(いちおう確認しましたが、キレてた訳ではないのでよかった)

ちなみに朝鮮学校のことや金日成と会った話などもみんな身を乗り出して聞いてくれたので、このネタ使えるなぁとしみじみ感じました。


5. 韓国人としての誇りを持って、がんばるのよ

都羅山駅の案内所のおばさんと世間話してて、例のごとく「在日で、韓国語はぼちぼち」みたいな説明をしたところ、「ご両親が素晴らしい方なのね。日本で韓国人として行きていくのは大変だろうけど、韓国人としての誇りを持って、がんばるのよ」と言われました。
日本で外国人扱いされるのなんて30数年も生きてれば慣れるし、朝鮮学校通ったところまでは親のレールに乗っかっただけなので、今となってはあまり大変な目にあうことはないんだけど、どちらかというと、忘れかけていた「ルーツは韓国」ということを思い出させてくれました。


6. 宋廟のガイドツアーで日韓のちょっと難しい関係を再認識

韓国語のガイドツアー(所要時間:1時間)に参加したのですが、歴史で習った人物の話や戦争の話も出たりで、「勉強しておいてよかったなぁ」と実感しました。
途中「ここは日本の侵略時代にhogehoge…」というようなプチdisりもありつつ。
ツアーが終わった後、ガイドのお姉さんに「日本語ガイドツアーでもああいう話しちゃうんですか?」と聞いたところ、「日本人観光客相手だとその話はさすがにできない。お客様だから、気分を害するようなことは言えない」と。なるほどね…。


7. タクシーで免税店巡り

韓国は4度目ですが、ショッピングでキャッキャウフフしたことがなかったので、たまにはよかろうと免税店、デパート巡りをしました。ロッテ百貨店、ロッテ免税店、新羅免税店、ギャラリアなどなど。
化粧品と韓国のりさえ買えればよかったんだけど、なぜかポール・スミスのバッグ、定価461ドルが15000円になっていたので、即買い。
いやーん、お買い物って楽しーヾ(*´∀`*)ノ


8. arrowsは全然使えなかった

そうそう、これは忘れてはならない。
韓国でのネットは、arrowsで海外パケホに接続し、テザリングもしてPCでもあれこれやるつもりでしたが、金浦空港に着いた後に数分繋がっていくつかツイートしたものの、その後はウンともスンとも言わず…
しかも、バッテリーはみるみる減っていきます。日本でテザリングする時より減りが早い。
再起動すると、2回に一度の確率でSIMを認識しない。
結局、Facebookや4sq、TwitterなどはiPhone4Sで使うことにし、パソコンでネットするのは諦めました。


9. 「朝鮮学校出身も悪くないな」と初めて思った

チョゴリ着ての通学は本当に嫌だったし、日本の大学受験も相当苦労したので「この親から生まれた以上国籍は選べないとはいえ、せめて普通の日本の学校に通いたかった」と常々思っていましたが、朝鮮半島にルーツがある者として「言葉」「歴史」「文化」この3点を知ることができたという点において、朝鮮学校に通ったことはそんなに無駄ではなかったと思えるようになりました。
世界的に見ても、あんな特異な環境で学べた人なんて珍しいしね(と言ってみる)。
(第8次在日朝鮮学生少年芸術団のメンバーとして北朝鮮に行って金日成と会ったのも、得難い経験だったなぁ。あの時にこの目でいろいろ見た上で「学校で習ったこと」に違和感を感じたからこそ今の私があるんだけど)

世の中にはいろんな人がいて、私はたまたま日本で生まれて、周りから見るとちょっと珍しい境遇で育った、っていうだけ。
これからはもっと、肌の色、住んでいる場所がすなわち国籍を意味しない時代になると思う。
そんな私ならではの「できること」を追求したいとも思いました。








ここからは、ネットであまり情報がなかったので、備忘録も兼ねて書いておきます。


◆都羅山駅への行き方 & 安保観光(都羅展望台第三洞窟をめぐるツアー)について
先に言っておくと、案内版等は基本的に「韓国語オンリー」なので、韓国語は分からないけど自力で都羅山駅に行きたい方は、要所要所に日本語か英語が通じる人がいることを祈ってください…

都羅山駅とは、Wikipediaによると「大韓民国京畿道坡州市長湍面にある韓国鉄道公社の駅。京義線の大韓民国統治下最北端にある。」ということで、いずれは北朝鮮ともつながり、もしかしたらシベリア鉄道とも繋がるかもしれないところなのですが、なんとなく行ってみたくて、冒険がてら自力で行ってみることにしました。
慶義線がソウル駅から出ていると思いきや、汶山(ムンサン)からしか直通電車が出ていない。電車を乗り継いで汶山駅に到着。
汶山駅までは、ガイドブックの地下鉄案内図のようなものを頼りにすればすんなりたどり着けます。

汶山駅からは別料金。
一度改札を出て、別の窓口でチケットを購入。1000ウォン。
ソウル方面への切符売り場とは別の窓口です。気をつけてください。
窓口で「都羅山に行きたいんです」と言ったら「イムジンガン駅までしか買えないよ、あっちでまた買って」と言われました。ほほう。無事たどりつけるのか?



かなり余裕を持って出たので、9時過ぎに汶山に着いちゃいました。暇なので駅周辺をブラブラ。コンビニ、カフェ、飲食店などもありました。のどかな町です。
日本の「ちょっと田舎の駅」のようなイメージ。


下は汶山駅の時刻表。都羅山に行くには、ここの10時か11時半の電車しかチャンスがありません。
ちなみにイムジンガン駅には9分で着くのですが、乗客は一度降り、都羅山駅とイムジンガン駅を往復するチケットを購入&パスポートのチェックを受ける必要があります。そのため、イムジンガン駅の発車が10時40分になっているんですね。
そして乗ってきた電車に再度乗ります。

汶山 - 都羅山間の時刻表。韓国語オンリー。
右側が汶山→都羅山、左がその逆。
言葉がわからない観光客には厳しいかもしれない。

感慨にふける間もなくイムジンガン駅に到着。


平壌までなんと209km。自宅→南郷(よくいくスキー場)が250kmなのですが、それより近い。本当に近いんだ…


さて、せっかくなら都羅展望台にも行きたいので、安保観光のツアーに申し込みました。
11700ウォン。日本円で1000円前後ってところでしょうか。
都羅山駅から観光バスに乗り、都羅展望台、第三洞窟、統一村(レストラン&土産売り場)をめぐるツアーで、所要時間は約2時間。


ツアー参加者は首からぶら下げろ、と言われました。ツアーというよりは、第三洞窟観覧用ですね。

ツアーチケット。半券をどこかでもぎられる・・・訳ではなかった。


イムジンガン駅から臨津閣が近く、徒歩5分程度でたどり着けます。
以前、板門店ツアーの際に立ち寄ったことがあるので、チラ見のみ。




10時40分の電車に乗る前に、「イムジンガン駅←→都羅山駅」の切符を買い、パスポートのチェックを受ける必要があります。そそくさと駅に戻り、往復の切符をゲット。
帰りは14:30都羅山駅発に乗らなきゃいけない模様。


そしてあっという間に都羅山駅に到着。こちら、ブログの冒頭にも置いた写真。
泣けるねぇ。

外から見た都羅山駅。

ホームにある案内板。平壌まで205km。ソウルは56km。
つまりソウルと平壌は、自宅から南郷に行くような距離感なのね…近くて遠いなぁ。


駅舎を出ると、「ここに並べ」と。
特に何を言うでもなく、「電車に乗ってきた人=ツアーバス乗車する人でしょ」ということらしいです。
並んでたら、おなじく列に並んでいたおじさんから「日本人?」と韓国語で聞かれたので「違う」と答えたところ、「じゃぁいいや」と。
えっ…と思ってたら、前方にいた日本人観光客に日本語で話しかけてました。あぁ、そういうことね。ていうかそれなら日本語で聞いてあげた方が親切なんじゃ…

ここから先、都羅展望台、第三洞窟、統一村に回ることになるのですが、各所の情報は、日帰りバスツアーなどのサイトの方が詳しく載っているので詳細省きます。
写真だけいくつか掲載しておきます。

ちなみに場所はだいたいこのあたり。ガチ国境付近。

都羅展望台。
左奥に望遠鏡が並んでいます。500ウォン。

この景色の向こうは北朝鮮。個人的には板門店の方が印象深かったので、「ふーん」という程度。まぁあっち側にも行ったことあるし。

第三洞窟の土産売り場にて、北朝鮮産のワイン。
買いましたが…どんな味がするのか怖くてまだ飲んでいません…

統一村のレストラン。ランチはここで。
どれを頼んでも「時間かかる」と言われたので、仕方なくこれに。味噌チゲとご飯のセット。7000ウォンだったかな。


おまけ。
せっかく近くにいるので、foursquareで「板門店」にチェックインしたら「North Koreaぶりのチェックインです!」と言われた。なにゆえ?




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