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2012年9月3日月曜日

読了 「遺体 ー 震災、津波の果てに」



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遺体―震災、津波の果てに
石井 光太
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2011年3月11日。40000人が住む三陸の港町釜石を襲った津波は、死者・行方不明者1100人もの犠牲を出した。各施設を瞬く間に埋め尽くす、戦時にもなかった未曾有の遺体数。次々と直面する顔見知りの「体」に立ちすくみつつも、人々はどう弔いを成していったのか?生き延びた者は、膨大な数の死者を前に、立ち止まることすら許されなかった―遺体安置所をめぐる極限状態に迫る、壮絶なるルポルタージュ。


成田空港で地震に遭い(そのあたりの話はこちらをどうぞ)、翌日から1週間アメリカに行っていて、アメリカでは「原発終わった日本終わった」みたいなニュースしか聞こえてこなかったから、あの時被災地で何が起こっていたのかちゃんと知りたいという思いで手に取りました。


感想として、軽々しくご冥福云々とか復興云々とは言いたくはないので、「私が自分ごととして感じたこと」について。





「次々と直面する顔見知りの『体』」というのが、この土地ならではの結束というか、地方に行けばどこもそうかもしれませんが、そのあたりから感じたのは、東京のシェアハウスにいて、シェアハウスの住人以外近所には知っている人が全然いないので、「隣近所との付き合いってどうやって作るんだろう」ということ。

小さな頃は、近隣のお宅はもちろん知っていて、隣の家の兄弟とは幼馴染だったし、斜め前の床屋さんに用もなく遊びに行ったり、近所の公園に行けば待ち合わせしなくても友達がいたり…という感じだったし、親同士は「作りすぎた●●のおすそわけ」をしてたし、自分が大人になってからも隣の家に旅行のお土産を持って行ったりしていたのですが、 大人になって新しい土地で生活し始めると、そういう近所付き合いってどうするの?と。
子供がいたら子供をキッカケに幼稚園や保育園、学校繋がりで近所の知り合いも増えるのかもしれませんが、そうじゃない場合、町内会?地域の町内会を探してそこに連絡するのか?何をするのか?そこでコミュニケーションできたとして、じゃぁどうなるのか?道端ですれ違った時に挨拶以外にどういう関わり方があるのか?盆踊り大会とかに行けばいいのか?今更ながらそういうことを考えるようになりました。
無理して作ろうとするものでもないと思いますが。。。




無理やりまとめますが、もう二度と地震は起きてほしくないけど、もし地震が起きて死ぬようなことがあったとき、知っている人に見つけてもらえるような場所にいたいと思いました。
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