※2015年6月追記※
2015年4月に、このエントリに書いたのは別の会社に転職しました。
YOYOという、シンガポール本社のスタートアップです。
(Co-founderは日本人だけどね)
フィリピン・インドネシア・ベトナム向けにスマートフォンアプリを提供しています。
「東南アジアならでは」の仕事ができてすっごく楽しいヾ(*´∀`*)ノ
※追記ここまで※
体壊して退職→ニートからの海外就職ってことで、そもそもちゃんと働けるのか?急に海外とか私バカ?英語大丈夫?などなどいろいろ心配な点もありましたが、試用期間も無事終わってちゃんとした正社員になれたので(なれないワケないっしょ、と周りにさんざん言われましたが)、しかもうっかり管理職になっちゃったので(いずれはと思っていたけど、こんなに早くなるとは思ってなかった)、これまでのお気楽だった試用期間について簡単に振り返ってみます。いやー、試用期間って気楽でよかったわ〜(贅沢な悩み)
勤務先のビル |
どんな仕事しているの?
まず会社の話をすると、入社した会社は日系企業で、主に日本企業向けのSIサービスを提供しています。
※弊社、日本では違うイメージなんですけど、そこは略。
業務の主な分野としては…超ざっくり書くと、ネットワーク、サーバ、パソコン、電話、防犯カメラ、入退出管理(こっちでは指紋がメジャー)、Google Apps、各種業務システム、などなど。
私の肩書は「システムエンジニア」ということになっていますが、もっとざっくり言うと「お母さん」。
ウチのエンジニア、リーダーを除くとほとんどが20代の若い子たちで、彼らに対して「お客さんにメール返した?」「昨日のあれどうなった?」みたいな感じで、まるで学校の宿題を気にするお母さんのようなことをしています。
もうちょっと詳しく書くと、
今期からは、技術部に4つあるチームのうちの一つ(カスタマーリレーション)のリーダーを務めています。メンバーは私含めて5人。
リーダーとしての仕事は、上記の通りの「お母さん」業務と、案件によっては「日本人対応」と言われる仕事のうち、営業の新規開拓以外の仕事はなんでも(やれる限り)やります。営業のサポート(提案書のサポート、その他システマチックな話のサポート)、既存顧客からの要望やトラブル対応…などなど。
他に、社内にGoogle Appsを導入したり、Google Apps代理店の手続きを進めたりもしました。
部下のスキルアップ、キャリア設計なんかにも真剣に向き合いたいと思っている…んだけど後回しになっています。すみません。
ちなみに、ヤフー転職以降に知り合った人に「SEって肩書でSIerにいる」と言うとかなりの勢いで驚かれますが、いちおうこう見えても富士通でSEやってたんで、それなりに…下地は…あると…思っています…思いたい…思わせて…
BtoBだろうがBtoCだろうが、プロマネ、組織運営は変わらないと思うし。
それに、今でもWebの世界から離れたという意識はないというか、ベンチャーマインドは持ち続けていたいと思うんだけどね。
大企業かベンチャーか、みたいな話になると、大企業寄りの人には「やっぱり大企業のが安泰だよ。よかったね戻ってこれて。お帰り」と言われるし、ベンチャー寄りの人には「もうベンチャー業界に戻ってこれないよ」と言われますが、弊社は社員数は30人ちょいなので「大企業に戻った」という感覚はまったくないし(本社所属ではなく現地採用だから、大企業感はまったくないのです)そもそも大企業が安泰とはまったく思っていないのと、ベンチャー戻れないよと脅されても「従業員としてはもう二度とベンチャーには戻らない」と思っています。
そのあたりの話は気が向いたらおいおい書くかもしれません。
この半年、一番フォーカスしたのはなんですか?
まずは「フィリピン人たちにどう馴染むか」ということにかなり注力しました。彼らからすると、「駐在ではない」「日本人ではない」「フィリピン人でもない」「立場的にはたぶん俺たちの上」という外国人は初めてだろうから、初めの頃はお互い探り探りだったかもしれませんが、私は、英語だと必要以上にオープンマインドになるので(というか使えるボキャが少ないから無駄にオープンマインドになっているっぽい。そんなに好きじゃなくてもとりあえず「好き」と言う、みたいな)、そういうのがよかったんだと思います。
「物事を効率よく進めるにはどうしたらいいか」「どこまで言っていいものか」というのは今でも探り探りやってます。
「フィリピン人だから」というよりは、人によって性格が違うのと同じで、仕事の出来不出来、要領のよさ悪さは違うので、人によって対応を使い分けたりもするようになりました。
過去の経験で役にたっていることはなんですか?
(1)フィリピン人の同僚との信頼関係構築する上で、セブ留学経験は大きかったです。ジプニーやタクシーも平気で乗るし、バロット食べたことあるし、ジョリビー大好きだしって話をすると、同僚にウケます。外国人向けのコンドミニアムに住んでるクセにって感じですけど、可能な限り、いやらしくない範囲で、彼らと目線を合わせられるのは、セブ経験のおかげです。クリパの司会を任せてもらえたり、誕生日パーティにお呼ばれしたり、なんてのはたぶん外国人社員じゃ私が初めてなんじゃないでしょうか。(2)これは「よくも悪くも」なんですが…
お客様との信頼関係構築の最初の掴みとして「富士通でSEやっていました」「ヤフーでプロマネやってました」かつ「現地採用」というのは大きなアドバンテージだとつくづく実感しました。現地採用=長くいてくれる、と思っていただけるんでしょうね。死ぬまでフィリピンにいるかはわかりませんが…
現地採用の技術職で「日本のIT業界で10年以上仕事していた人」ってフィリピンではそうとう珍しいようです。天狗になりそうな自分がいるのでそこは気をつけなきゃと思うんですけどね。
他社さんはわかりませんが、私の会社は「特定の専門分野に強い人」はローカルの人を雇い、日本人(日本語話者)は「幅広くいろいろこなせる人」を重宝するようです。私は日本にいた頃、「オールマイティに動ける=専門性があまりない」というのがコンプレックスだったのですが、それがここでは大きなアドバンテージであると評価されました。所変わればいろいろと変わるものですね。
(4)前の会社を、体を壊してドクターストップで辞めた教訓があるので、仕事にメリハリを付けられるようになりました。休むときはキッチリ休む、忙しいときは24時回っても仕事する、無理はしない、というのを意識・実践できるようになったのは大きいです。まぁ「年も年だし」という割り切りがあるのかしれません。今年35歳だしね!
英語は使いますか?
めっちゃ使います。社内の会議も英語。Google Apps導入した時の社内の説明も全部英語。他にも、障害の連絡を英語でもらって、お客様に英語で一報入れて、部下に指示出して、云々かんぬん…とにかく英語です。今でも、iPhoneの辞書アプリは手放せません。
お客様とは、可能な限りテキストかメールで済ませるようにしていますが、お互い面識があって、「私の英語力」をわかっているお客様(フィリピン人)の場合は、電話でもコミュニケーションできるようになりました。
日本人しかいないシチュエーションではもちろん日本語です。やっぱり日本語同士だと話が早い。それは否定できませんwww
メンバーに対して、自分の英語力の低さによる意思の疎通の不自由は、ものすごくストレスを感じます。
もうね、アレですよ。日本語だったらスラスラ言えるはずのことがなんで英語だとこんなに言えないんだろう、と毎日感じます。
残業はどれくらいありますか?
ケースバイケースです。予定があれば定時(18時)に上がることもあるし、障害対応、提案準備で24時を回ることも。休日出勤することもあります。
給料はぶっちゃけどうですか?
そりゃぁ日本にいた頃と比べるとまだ低いですけど、それなりにもらっています。セブの某氏によると破格、らしい。今回の正社員契約のタイミングで正式な給与額が決まって、「破格かもしれない」と実感しました。年収換算で、日本でもらってた最大値の4/5〜5/6くらいもらえる計算になります。正社員契約の前に給料の交渉のタイミングがあったのですが、社長から「ぶっちゃけいくら欲しい?」と聞かれました。
「明日まで時間ください」と伝え、フィリピン現地採用の業種別平均給与、日本での就業経験含めた自分のスキル、その他もろもろを客観的に見て希望額を決め、わざわざパワポにまとめてプレゼンしました。
社長が「えっ、パワポ?」とビックリしてましたけど、社長の想定と私の読みがほぼドンピシャで、希望額が通りました。
こういう交渉ができるのは、もしかしたら海外ならではかもしれません。
大昔、ロンドンの某氏から「契約も給与交渉も、自分でキッチリ主張するのが普通」と聞いていたのがよかったのかもしれませんね。
とはいえ、社長や上司の期待値が高すぎる気がして、私は期待されるとダメなタイプなので(怒られて伸びるタイプ)、めっちゃ焦ってます…はゎゎゎゎゎ…
その他の待遇ってどうですか?
帰りが遅いと社用車で送ってもらえたりするので、「世の中一般的に思われている現地採用」より待遇はめっちゃいい気がします。ていうか先進国だったらそもそも送迎の車なんてないだろうし。日本人だけで飲みに行く場合、駐在の人たちが多く払ってくれることが多いのでめっちゃありがたいです〜♡ また焼肉連れてってください〜♡
税金?などなどは30%くらい引かれてます。正社員契約したので、健康保険にも無事入れることになりました。金額は…わからないけど、聞いた話によるとたぶん誤差レベル。
日本の年金、国民健康保険などは、(希望するなら)自分でやらなきゃいけません。そういうのをわかった上で現地採用で入社してるんで、そこは全然気になりません。
「ぶっちゃけ駐在との格差ってどうよ」みたいなのをよく聞かれるけど、私はそこは全然感じないというか、気にならないんですよね〜。駐在の人はコンドの家賃は会社負担だったりっていう違いはもちろんあるけど、この国の家賃なんて誤差だし。どっちかって言うと、「配慮してもらっている」というありがたみをすっごく感じます。書いてて思ったけど、ウチ、すっごくいい会社だと思う。
あと、これは感覚的な話ですが、富士通と今の会社の社風ってもしかしたら似てるのかもしれない。駐在の人と意思疎通がしやすいというか、肌感が合うなぁというのはあります。
他の現地採用の日本人が20代で、私だけ30代、という年齢的な話もあるかもしれませんがww
同僚と飲みに行ったりしますか?
日本人とは、仕事帰りにたまにご飯食べに行ったり飲みに行ったりします。これは普通の会社と同じ。フィリピン人とは、通勤に1時間以上かかる人がほとんどだから、仕事帰りにあまり誘えないかな〜という遠慮があったのと、「どういうレベルの店に行けばいいのかわからない」というのもあって、ついこないだまで、会社のイベントを除き、彼らと仕事帰りに飲みに行ったことがなかったんです。
ところが先日、「予定なかったら飲みにいかない?」と誘ってもらえて、同僚と5人でサンミゲルたくさん飲みましたw めっちゃ嬉しかったです。
休日は何していますか?
基本的に出不精なので、家で寝てるかブログ書いているかのどちらかです。最近やっと「趣味はボディボード」と言えるペースで海に行ける目処がたちました。また、ゴルフも始める予定です。私が積極的に外に出ると言ったら、ブログ関連で人に会う時かラーメン食べに行く時がほとんどかな。友だち少ないんで、誘ってくれたらホイホイ出ていきます。
この半年で遠出したといえば、
・サンパブロ
・リパ
・ラウニオン
・バギオ(バスで通っただけ)
って感じですね。
今年はもう少し積極的に外出しようと思います。
楽しいですか?
これは、カナダで現地採用で働いている某氏から昔よくされた質問。何もかもが新鮮で楽しいです。新鮮味がなくなったときが怖いです。
不満なことはありませんか?
(1)同世代・同業・同じ職種のライバルが社内にいないこと。これまで所属していたどの会社でも、社内に「追いつきたい存在」がたくさんいたからいろいろ刺激をもらえたんだけど、ウチの会社は何しろ30人ちょいしか社員いないし、技術職で現地採用で管理職やってるのが自分しかいないから、なんかちょっと物足りないというか…贅沢な悩みです。社外に目を向ければすごい人がたくさんいるんですけどね。身近に、焦燥感を与えてくれる存在が欲しい。
(2)労働ビザが未だに申請中ステータスであること
労働ビザもらうまでに海外に出ちゃうと、申請がゼロからやり直しになるとかで、労働ビザもらえる気が全くしません。
この国なんで、全くアテにしていません。もはやどうでもいいや。
今後の展望
リーダーやるようになって、予想以上に、しかも急に忙しくなりました。慣れないことが増えて「ぐぬぬ…」と思う機会も増えました。
まずは意志の疎通、無駄な時間を短縮するための英語力アップはもちろんなんですけど、
仕事の上で、「ホウレンソウ」を浸透できるかな〜と思って今期はその方向でやってく予定です。それだけかよ?って思われるかもしれませんが。
遅刻や休むなら事前に連絡するとか、あと、やった仕事をやりっぱなしで終わらせるんでなくて、「終わりました」と伝えることが、もちろん管理職としては管理観点でホウレンソウして欲しいってのもあるんだけど、彼ら自身の「やったことのエビデンスを残す=自分を守る」という意味でホウレンソウしたほうがいいんだよと伝えたい。
技術力を高めるのももちろん重要ですが、お客様に誠意ある対応もある程度必要だと思っていて、お客さん先での立ち居振る舞いもそうだし、でもなんでもかんでもお客様の言うことを聞くのではなくて「そこまでは保守の範囲」とか「そこから先は有償」とかいうのも、お客様に失礼のない言い方でキッチリ言えるようになって欲しいし、そういう意味での対顧客スキルは私が、そうじゃない技術的な話は別チームのリーダーから受け継いでもらえたらいいなと思っています。
上司が私に求めているのもそこだと思うし。
週末の趣味もボチボチできてきて、メリハリが出てきて楽しくなってきました。
今年に入ってからは忙しくてハードな毎日だけど、長い目で見たら、日本にいたら絶対に経験できないことをやっていると思うので、歯がゆかったり悔しかったりする機会も含め、毎日を楽しもうと思います。
それでは〜😊
ランキングに参加しているので、ポチっていただけると励みになります😊
にほんブログ村
ありがとうございます😊
最後に宣伝です!和食の英語レシピを販売中!
英語で書いた和食のレシピを販売中です!お陰様で好評をいただきまして、すでに40名以上の方に購入いただきました。
「誰が作っても同じ味にするための再現性」を追求し、各工程の写真も貼って、とにかく「わかりやすさ」にこだわっています😊
外国人の友人や配偶者がいる方、メイドに料理も作ってもらえると助かるな〜という方はこの機会にぜひ😊
日本の家庭料理がメインで、韓国料理も少し、日本人向けの離乳食レシピもあります。すべて、我が家のメイドが一度は調理済みで、夫(日本人)の試食も済んでいて問題ないことを確認しているものばかりです。
販売開始時点で100ちょいだったレシピが、2019年10月31日時点で160を超えました。これからもどんどん増えていきます。 一度購入いただいたらこの先増えていくレシピもご覧いただけます。
詳しくは画像をタップ(またはここをタップ)でどうぞ!