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2014年2月4日火曜日

セブンスピリットの野口さんによる講演 #CEBU



@suniです。いつもご覧いただきありがとうございます。

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※20013年6月、セブ再留学中の話。
特定非営利活動法人セブンスピリットの野口さんがNILSの寮で講演会を開いてくださりました。


■特定非営利活動法人セブンスピリット
http://seven-spirit.or.jp/


セブンスピリットは世界の子ども達が子どもらしく学び、子どもらしく遊べるように活動していく特定非営利活動法人です。貧困や紛争など世界には数え切れない問題がありますが、どこに生まれようとも、子ども達には学び、そして遊ぶ権利があります。そんな当たり前のことを当たり前のようにできる環境をつくっていきます。



キャンプファイヤーで資金調達に成功したプロジェクトで、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

■スラムの音楽教室inフィリピン-学校で学べない子ども達にオーケストラで教育を!
http://camp-fire.jp/projects/view/481

■音楽を通じてセブ島の子どもたちに「生きる力」を クラウドファンディングで65万円の資金調達に成功
http://startbiz.jp/atcl/social/seven_spirit.html



刺さったポイントを書き出します。ニュアンスの取り違いなどあったらすみません。

・「学校で使い終わった楽器を送る」等の支援活動は昔からあったが、途上国の先生はそもそも『楽器の使い方を知らない』らしい。だから送っても無駄になることが多かった。

・こちらではそもそも音楽教育が重要視されていない。MAPE(マペ。Music、Arts、Phisical、Education)という科目で一緒くたにされている。学校にピアノが弾ける先生がいない。

・1/4の子どもは小学校を卒業できない。

・子どもたちの学費は無料、でも貧しくて教科書を買えない子が多い。

・教材そのものが足りないし、先生や学校も足りない。場所によっては、午前と午後で入れ替え制のところもある。

・(セブンスピリットのスタディツアーについて)子どもたちからすると、「少しでもチップをくれるかもしれない外国人」が、「楽しい時間を共有しよう」と会いに来てくれることで、外国人はただチップをくれる人じゃない、楽しいことをしようと思ってくれる人がいることを学び、コミュニケーションの取り方が変わったり、責任感が芽生えたり、目標を持てるようになる。

・活動する上での安全面について。全く知らないところに一人で行くことはしない。銃社会、気に食わないことがあったら重犯罪の被害にあうことも十分にありえる。スラムに入ると、精神的に不健康な人が多い(家族が思うようにいかない、薬物、お酒…)。彼らには「自分たちは見せ物じゃない」というプライドを持つ人もいるし、異分子が入ると、彼らの感情を刺激してしまい、危ない目にあうリスクはある。

・スラムとの関係性との構築は、フィリピン人スタッフにそれとなく入ってもらうところからやる、など。

・「スラムに行ってできることがあるのか」興味が湧くこともあると思うが、危険はもちろんある。マインドセットが変わっていない子どもと不用意に仲良くし過ぎると、ただのカモネギに思われる可能性も十分にある。

・「生活保護」について。手続きをすれば、微々たる額だろうけど、ある。難易度は高い。そもそもスラムの人たちは不法居住者が多いので、申請が通らない。そもそも出生届が出ていない人も多いので、「生まれていない人」扱いかもしれない。法的な書類は、タガログか英語。学校に通っていない人、セブアノしか知らない人には大変。

・ソーシャルワーカーが、本来持つべき権利を持てるようにする人へのサポートをしている。人口は増え続ける、なかなかうまく行っていない。

・医療保険について。国がやっている保険は、企業に雇用されている人のみ。貧困層は病院に行けない。パブリックの病院は無料だけど、待っている人がたくさんいる、注射針の使い回しも多い。私立に行かないと、自分がよけいに体を悪くする。だから自宅で治すしかない。日本なら、薬飲めば解決しそうなものも、そうできなくて、死んでしまうことが多い。

・「歯を磨く習慣がないから歯ブラシを支援してきた、でも彼らに習慣として根付かない、どうすればいいのかアドバイスが欲しい」という質問への回答→文化を作るファシリテーターがいないと始まらない。他の例で言うと、「楽器を送るだけじゃダメ」「教える人がいない」「仕切る人がいない」「やってもいい、っていうおっちゃんもたまにいるけど、気まぐれでちゃんとやってくれない」、だからだから自分が来た。いい変化をコミュニティにどう生むのか、それを自分の口で語れる人が、半年程度じゃ難しいけど、責任持ってモニタリングできる人、自分、チームの思いを伝えて行ける人、指導ができる人を立てないことには、難しいんじゃないか。率直な意見。対日本人とのやりとりで、「日本人ならこれくらいやってくれるよね」という期待値は、フィリピン人にはなかなか当てはまらない。思ったとおりにやってくれない。マニュアルをどんだけ丁寧に書いても、活用されてなかったり。

・靴履いてない人たちに寄付するボランティアや、鉛筆を集めて子どもたちに、というボランティアも耳にする。こっちの子って裸足に慣れてるから、靴を履く理由を定期的に口を酸っぱくして言い続けないと、習慣にならない。継続しないと根付かないと思う。できる現地人を育てる、団体を作って真ん中に入って理想としている活動をする。真ん中に現地人を立てるのもよく考えられる。現地の大学にチームを作ってやりとりする、など。フィリピンにも意識高い人、生まれ育った環境を変えたい、と思う人、いる。フロンティアにたつ人のピックアップをうまくやって、そこと自分がうまく繋がっているというメカニズムを作るのが大事。



書き出しは以上。



途上国への支援って、「興味はあるけど何をすればいいのかわからない」という人が多いと思うんですよ。そういう時は、信頼できる団体に寄付したり、スタディーツアーに参加さして理解を深めた上で自分の行動指針を決める、自分が率先してやりたいなら自分で団体立ち上げる、という方法もあると思います。つまりは「自分ができることから無理のない範囲で」でいいんじゃないかな、と。ウチの寮でも、「スタディーツアーに行こうか」という声を耳にするようになりました。
私の場合、スタディーツアー行きたかったんだけど時間がないので、まずはって思ってブログを書きました。

という訳で、興味ある方はぜひどうぞ。
■セブでスタディツアーに参加する
http://seven-spirit.or.jp/how_to_support/study_tour/



ちなみにセブンスピリットの活動は、CAMPFIREでの資金調達で知っていたのですが、こうやってご本人と会えるのも何かの縁!セブには様々な縁が散りばめられているなぁと思いました。



あと、NILSにはプロジェクターを備えて欲しい。今日のスライドもプロジェクターがないから結局PCをみんなで眺めるやりかただったのが申し訳なかった(別に私は中の人じゃないけど)。
オリエンとか、ビジネス英語のプレゼン演習とか、絶対に用途あるはず。




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