伊佐山さんの本。去年のIVSで貰ったものをフィリピンに持ち込み、outingの時の空き時間に読了。
知っている人の本って、その人が話しているかのように聞こえますね。
(知っていると言ってもIVSで講演している姿を一方的に知っているだけですが)
内容は、
「自分の人生を変える――。そして、組織を変え、世界を変える」「少し怖いくらいの夢を持ち、自らの手で未来を切り拓く」──シリコンバレーでベンチャーキャピタリストとして10年働き、3000人以上の起業家と出会ってきた著者・伊佐山元氏が語る世界最先端の地の「働き方」、「生き方」の“流儀"。
というもの。
今いる場所から飛び出したいけど…何かを始めたいけど…とちょっと躊躇している人はぜひ読んでみてください。背中を押してもらえると思います。
こちら、エピローグより一部紹介。
「Just to it」
今の日本に足りないのは、「行動力」である。「えいや」と飛び出す気持ちー。今、自分が感じていることを行動に移すこと。ただそれだけだ。今、止まっているように見える多くの日本人が動き始めたら。その姿を想像するだけでワクワクするのは私だけだろうか。
日本人一人ひとりが、体裁にこだわらず、自分の向かう道を信じて、転んでも笑い飛ばせる勇気と度胸を持つ。「一期一会」の出会いを大切にして、笑顔の多い環境を築く。そして、行動して挑戦した人が賞賛され、社会に活力を与える多くの"ヒーロー"が生まれる。そんな日本社会に変わる。
これを読んで、ふと思い出したのは一社目の上司。
ヤフーに転職すると決めて退職願を出したとき、管理職の人に「ウチの会社を辞めて人生どうするんだ。いつか絶対に後悔する。戻りたくても戻ってこれないぞ」と言われたんですよね。このオッサン爆発すればいいのに、と思いながら大人しく聞いてました。
というのはさておき、
日本って、「失敗したら終わり」とか、「人と違うことをしようとする人を止める」「自分が思う常識と違うことをしようとする人を止める」的な風潮があると思うんですよ。なんでなんでしょうかね。せめて「大変だろうけどがんばって」くらいにしておけばいいのに。
ちなみにエピローグから抜粋した部分の「えいや」というのは別に「みんなが今の会社を辞めて起業しろ」ということではないと思います。日常の中で新しいチャレンジすることも含めた「えいや」なのではないかと。
なので繰り返しますが、何かに躊躇している人はぜひ読んでみてください。背中を押してもらえると思います。
ちなみにこの本は、「日本向け」「日本人向け」なので、このマインドをそのままフィリピン人に押し付けても通じないと思います。
なんて言うのかなー、まだ「新興国」、成熟していないというか、ごく一部を除き「シリコンバレーを目指す」「起業してがむしゃらに働く」とか「世界を変える」云々よりも、「家族が大事」「メリエンダが大事」「週末のデートが大事」という感じがして。
海外で働くフィリピン人は多いのですがその多くが「メイド」だったり「サービス業」だったりで、「シリコンバレー」とは遠いというか。
とは言っても、
フィリピンだってそのうち変わるかもしれないし。
もちろん変わらないかもしれない。
新興国フィリピンにいることで、いろいろな視点を持てるようになったと気づきもした本でした。
オマケ:
印象に残ったフレーズを。要所要所に英語のフレーズが出てくるので、ちょっとした勉強にもなります。
Stepping outside of your comfort zone
- 居心地のいい環境から飛び出す
Failure is an opportunity to begin again more intelligently
- 失敗は、よりうまく始めるためのチャンスである
Do what you love and love what you do
- 好きなことをやれ、やることを好きになれ
KADOKAWA / 中経出版 (2013-08-15)
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