フィリピン留学の火付け役であり、現在はフィリピン留学の口コミ情報サイト「School With」の代表の太田英基さんの本。
6月だったか、飲み会で会った時に「そろそろ出る」という話を聞いていたもののフィリピンでは手に入らない…Kindle化はまだか…と悶々としていた矢先に別口からハンドキャリーで届いた(ありがとう!)
行ったことがある国はその景色を思い出しながら、そうでない国は文章や各ページの下にある写真からいろいろ想像を巡らせながら、あっというまに読み終えた。
世界旅行の話なのに写真がメインじゃない
この本は、太田さんが2年かけて巡った土地での出来事や気づき、思いをまとめたもの。ようは世界旅行の振り返りでもある。
にも関わらず、写真は各ページの下に、内容の注釈と共に2.5cm四方の写真がポツポツとある程度。
この本が一番伝えたいのは「世界の景色の素晴らしさ」ではない。ビジネス書コーナーに置かれていると聞いて「はて」と思ったが、読んで見てなるほどな、と思った。
考えさせる本
各章ごとに読者に投げかけられる質問。そして太田さんの経験談やアドバイス。
起業家ならではの「旅先で、もし『ビジネスプランを提案してくれ』と言われたら?」という問いかけがあるかと思ったら、旅行者観点で「『ただいま』と言えるように、旅していますか?」というのもある。
もちろん、考えるのが面倒な人はそのまま読み進むこともできるが、その前に30秒でもいいから「自分だったら」という答えを考えてから読み進めた方が味わい深いと思う。
『これまで』はありえなかったものが『これから』は違うかもしれない
太田さんがフィリピン留学を決めるときに自分にこう言い聞かせたとか。
(当時はフィリピン留学はそこまでメジャーではなかった)
私自身、「30代中盤独身女性がフィリピンで技術職で就職」というあまり前例のないことをしているので、モデルケースがないと言うか道標がないというか、「果たしてこの先どうなることやら」とたまに考えたりするんですけれども、「この先どうなることやら」は日本にいてもたぶん同じだろうし、『これから』は自分次第だなとストンと来た。
フィリピン留学中の人にぜひ読んで欲しい(もちろんほかのたくさんの人もだよ)
太田さんの旅の始まりはフィリピン留学。3ヶ月の留学ののち、本場アメリカで通用するのか試したくて世界旅行を東回りにしたららしいけど、サンフランシスコで相当ボッコボコにされたそうな。
遊ぶ間も惜しんで英語をがんばった太田さんですらこうだから、英語がいかに難しいかよくわかる。
英語のスキルを上げるためにフィリピンに来ている人たちが、「あぁもっと英語がんばろう」と思えるキッカケがこの本にはたくさん詰まっているので、オススメ。
以上、「僕らはまだ、世界を1ミリも知らない」のレビューでした。
そうそう、8月23日に出版記念イベントがあるみたい。本には書いていない裏話もあるとか。もしやB型肝炎の予防接種が役に立ったか否かの話か!?
東京にいる人はぜひどうぞ。
余談
世界旅行前に予防接種受けに病院行くと、B型肝炎を勧められるらしい。理由は?答えは本の中に。
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