学生団体HALLEがReady for?で支援を募ったプロジェクト「ゴミ山の子ども達にファッションショーという晴れ舞台を!」。
主催者に「ショーを見たい。ブログも書きたい。みんなの写真を撮ってあげるからー!!」というような話をして、23日の事前練習とリハーサル、24日の本番にお邪魔させてもらいました。
※詳しい経緯はここ参照。
このファッションショー、実は私、
「若い女子大生2人がプロジェクトを企画し、
どこか小さな会場を借りて、
子ども達とステージでちょっと歩く程度のイベントかな…」
とゆるーいものを想像していましたが…
…
予想を遥かに上回る大規模なプロジェクトでビックリ。
見てくださいこの人数!!
回の話を書く上で、主要人物と申しますかそのあたりを書いておかないとうまく書き進められないと悟ったので、まずはご紹介させてください。
学生団体「HALLE(ハレ)」の笠井美和さん・間瀬桃香さん、そしてモデルの女子大生たち
女子大生のみんなはモデル初体験 (すみませんこの写真に笠井さんはいません) |
ショーを無事終えて、みんなで記念写真 |
Readyfor?で企画を立ち上げたのが笠井さんと間瀬さん。
※写真手前の白いドレスが間瀬さん、花束を持っているのが笠井さん。
彼女たちは、ボランティア活動の一環で訪れたイロイロ市のスモーキーマウンテンを知りました。
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このゴミ山の人々は、廃棄されたジュースのパックを再利用してカバンなどを作っています。服飾小物を手作りする技術の下地は既にあるのです。ここからさらに、子ども達主役のショーが最初の一歩となり、 ファッションを楽しみ、ファッションを生み出していくパワーの源になってくれればと思っています。つまり、これが続く先は、まずは縫製技術を教える等、技術提供のステップ。そして人々が服を作ることができるようになれば、服を家族に作ることも、生きてゆくための仕事にすることも出来ます。
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という思いからファッションショーを企画。
資金調達は無事成功し、企画に賛同した仲間と共に、遠路はるばる日本からやってきました。
中には初の海外旅行がこのプロジェクト、という人も。
今回のイベントはイロイロ市をも巻き込んでの大掛かりなもの。
と言うか市長が挨拶にやってくるなんてハンパない。
彼女たちだけでは成し遂げられなかったと思います。
でも、最初に「やろう」と決意したのは彼女たち。
彼女たちの熱意が、海を越えてたくさんの人に届いたんだと思います。
LOOBの方々
HALLEの笠井さん(左)と打ち合わせ中のLOOB小林さん。 |
LOOB(ロオブ)は2001年に発足したフィリピンの非政府組織(NGO)。
フィリピン・イロイロ市に拠点を置き、フィリピン人・日本人スタッフ/ボランティアによる国際ワークキャンプ、教育支援、フェアトレードを通じた生計支援などを行っているそうな。
今回のプロジェクトには現地コーディネーターとして参加していて、会場調整やイロイロ市との調整(今回のショーはなんとイロイロ市のオフィシャルイベントに!!)、フィリピン人モデルのオーディションや練習などもアレンジしています。
現地にいないとできない調整ごと、ものすごくたくさんあったと思います。
(特にこの国は)
LOOBさん達がこのファッションショーの裏方全般を担ったと言っても過言ではないかもしれません。
上の写真、2人のうしろにあるのはジュースのパックを再利用して作られたバッグ。
ショーの練習でお邪魔したUCLAセンター(LOOBさんの施設)で実際に製造しているものです。
そうそう、代表の小林さんは以前マニラで働いていたとのこと。めっちゃ親近感湧いた。
知夏七未さん
レッスン中の一コマ。左から二人目が七未さん |
練習場に着いたらやたら美人な女性がいて「何者!!!」と思ったら、本物のモデル/ダンサーの方。ご本人のサイトによると、
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ショー活動と国際交流活動とを同時に実現でき、語学を生かせる場としてページェント(ミスコン)モデル業界へ足を踏み入れ、日本代表として約60か国の女性たちと世界大会へ参加。
また、着物ドレスによるパフォーマンスグループ”美・JAPON”にてダンサー・モデル及び翻訳等を務める。
(美・JAPON website http://bejapon.org/ )
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LOOB小林さんと繋がりがあったことから、今回のショーは構成や音楽の準備、当日の出演等々かなり手厚くサポートしてくださることに。
こんなすごい人が今回の企画に携わっているなんて!!!
しかもボランティアですよ!!!
リハーサル中の一コマ。 |
フィリピン人モデルと子ども達
カメラを向けたら即ポーズ。何の迷いもない。 |
イロイロ市の歌を歌った子ども達 |
フィリピン人のモデル。もちろんみんな素人だけど、キマってる。ハンパない。 |
モデルとしてステージに上がるのは、大人5名(LOOBのボランティアスタッフや、オーディションを経て集まったメンバー)と、スモーキーマウンテンの近くに住む子ども10名。
カメラを向けた瞬間にポージングですよ。フィリピン人女性は年齢問わずスゴい。
大人5名、みんな素人なのにウォーキングもポージングも物凄く決まってるし。
子ども達も、ショー本番に向けて5cm以上あるヒールのサンダルでかっこ良く歩き、ポージング。
ミスコン業界では、このノリはかなり強いそうです。
確か去年のミス・ワールドのグランプリはフィリピンでしたね。
主に強いのはラテン系の人たちらしいんですが、アジアではフィリピンがもっぱら、だとか。
住む場所、環境、貧富(と言ったら申し訳ないけど)に関係なく、フィリピン人女性はキチンと自己主張する。
「恥ずかしい」「謙遜」「遠慮」という単語が辞書にないんじゃないかと思うくらい。
なんなんだろう。女性ならではの強さ?それとも単に「自分が大好き」なだけ?国がまだまだ発展途上な分どんどん成長しているから、夢見がちなのか?
この点は、日本人ももう少し見習ってもいいのでは?とたまに思う。
日本人ならではの「奥ゆかしさ」も魅力あるし好きだけどね。
そうそう、女性の社会的地位はさほど高くない国では、「ファッションモデル」ではなく、富と名声を得るために「ミスコンモデル」を目指す人も多いそうで、そういう人向けのレッスン・スクールもあるとか。知らなかった…
確かに韓国も、と言っても10年前の話だけど、「女性の社会進出はまだまだ難しいから、勉強をがんばるよりも美を磨いた方が人生の役に立つ。いいところにも就職しやすくなるし、もちろん結婚だって。だから整形する」と聞いたことがあります。
なんてったって、ミス・コリアの本戦に出たいがために、競争率の低い日本に留学して「海外枠」で本戦に出場しようとする人がいるくらいだから…
星野幸代(芳庵)さんとお花の先生方(青山フラワーコンシェルジュの方々)
舞台袖で出番を待つ飾りたち |
前職時代に私が星野さんのブログを知ってお声がけして以来のお付き合いなのですが、今回は私が書いたプロジェクト紹介のエントリをご覧になって「ぜひお花で支援させていただきたい」と連絡くださったんです!!!
めっちゃビックリしました。
東京で笠井さん・間瀬さんと会って打ち合わせを重ね、女子大生モデルとキッズモデル総勢20名用に、ステキなお花飾りを作ってくださいました。
「支援の輪が広がるとこういうコラボレーションが生まれるんだ、すごい」と実感。
という訳で…
練習風景、リハーサル、本番の様子は次のエントリをどうぞ!・23日の練習とリハーサル編
・24日の本番直前編
・内容もりだくさんの本番編
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