セウォル号沈没事故で生き残った生徒の卒業式に、犠牲者の親が贈ったメッセージ(全文)
という記事を目にしました。
修学旅行中にこの事故に遭い生き残った生徒たちが1月12日に卒業式を迎え、それに際して、お子さんを亡くした親御さんが祝辞を書かれたようです。
上記の記事にあります通り、原文(韓国語)も読めるようになっています。
せっかく読めるなら原文も読もうと思い、ハフィントン・ポストの記事を読んだあとに韓国語のソースを読んでみたんですよ。
そしたらですよ。
節々の省略はまぁしょうがないとして、
「これは省かないほうがいいんじゃないか」
と思ったところがあったので、
ハフィントンポストの原稿に「不足部分を追記」する形で日本語訳をここに書いてみたいと思います。
ちなみにソースはこちら。
[단원고 졸업생들에게 드리는 엄마아빠들의 축사]“여러분의 졸업은 슬픈 졸업이 아닙니다.”뭐라고 먼저 얘기를 꺼내야 할지 모르겠어요.내 아이의 졸업식에 졸업생학부모 자격으로 참석할 줄 알았는데, 그러는게 당연...
Posted by Gyounggeun Yoo on Sunday, 10 January 2016
※私が追記した内容は青文字と赤文字部分です。色の理由は最後に※
==ここから==
[タヌォン高 卒業生に送る、父母たちからの祝辞]
"皆さんの卒業は寂しい卒業ではありません。"
何て言っていいか分かりません。自分の子の卒業式に父母として出席すると思っていたのに、それが当然と思っていたのに
でも私たちはいつからか、今日卒業する83人の皆さんが、我が子のように育ってくれることを願うようになりました。
皆さんは、我が子の夢を分かち合っていた友達だから。
皆さんは、我が子の最後の瞬間をともにした友達だから。
みなさんは、我が子のことを、父母よりも長く覚えていてくれる友達だから。
あれから637日、とても寂しく苦しい道を歩んできてくれてありがとう。
本当に苦しかったでしょう。たくさん泣いたでしょう。
大人たちが起こした事故の片隅で、自力で脱出したことが罪なのかと、この社会がみなさんにしたことを、私たち父母はみんなきちんと覚えています。これまでもよくがんばってきたけど今後もひるまないでください。自分を責めることもしないでください。みなさんのせいではないこと、よく分かっているでしょう。
これからみなさんに待ち受ける困難も多いことでしょう。行く先々で聞かれることでしょう。特別扱いしようとする人もいるでしょう。いつでも、どこでも、堂々と明るく自信を持ってください。それでいいんです。星になった250人の友達と12人の先生が、いつでも皆さんを見守っていますから。
星になった友達と先生が、みなさんの重荷となり、忘れたい記憶でないことを願っています。
星になった友達と先生は、皆さんを応援して力をくれる天使の友達、天使の先生です。
星になった友達のかわりに、もっと頑張って生きようと思う必要もありません。ただみなさんが夢見る人生に最善を尽くして、堂々と生きてください。みなさんの人生の中に、星になった友達と先生は明るく笑っていますから。
みなさんにお願いしたいことが一つだけあります。ぜひ聞いてください。
私たちのように、愚かで馬鹿な大人にはならないでください。絶対に。
みなさんは私たちのように、子供を亡くしてからようやく、何が間違いだったのか気づくような大人になってはいけません。絶対に。
我が子を見つめる心情で、これから皆さんが進む道を応援します。
そして皆さんが経験したあのこと、皆さんの友達が亡くなったあの出来事の真実を必ず見つけ出します。たまには皆さんも私たち父母を応援して下さい。できますよね?
みなさんの卒業を本当に、本当にお祝いします。
星になった子供たち、先生と、父母たちとともに。
2016年1月12日
416家族協議会犠牲生徒・教師の父母たち
※タヌォン高等学校に、卒業式の際に416家族協議会から祝辞を送れるか問い合わせましたが、「生存者の父兄が『やらないほうが』と言っている」という理由で拒否されたので、このように形で祝辞を送ることにしました。卒業する友達に、この祝辞が必ず伝わることを願います。
==ここまで==
最後の青文字の「できますよね?」は韓国語だともう少し柔らかい印象があるんだけど、日本語にするとなんか脅迫しているみたいで怖いな…
そんなことよりも。
文中に挟んだ青文字はまだしも、最後の赤文字部分ですよ。
犠牲者の両親、被害者の生徒、その両親、学校、もしかしたら見えない何か、いろいろな立場があるんだなぁ、事故後もいろいろあったんだろうし難しいなぁ、と思える大事なところだと思うんですよ。
なので省かない方がよかったんじゃないかなって思います。
ていうか韓国語を読める人なら確実に訳すと思うんですが、gengoかconyacに外注したんですかねコレ。で、「※」と表記があるからさほど重要視せずに省いたとか。文字数で料金が変わるからケチったのかな。
それとも編集の都合なのかな〜
「これ書いたらどこかに波風が立つ」とかあったのかな〜
せっかくなんで魚拓もいちおうね。
いずれにせよ、どんなニュースであれソースが英語・韓国語なら原文を読むようにしようと心に誓った次第です。
@suniのブログを引き続きよろしくお願いします。
ぜひ定期購読もね!ヾ(*´∀`*)ノ