たまにこういう感じで仕事の話を書いたりもしているんですが、
今回は、先週不在だった上司向けの説明をSlackでただ書くだけじゃもったいないのでブログに書いてしまえ、というセコい技を使ってみる@suniです。おはようございます。
さて、さっそくですが本題。
先週金曜日は、2週間スプリントの最終日、
レトロスペクティブを実施する日でした。
※レトロスペクティブについては、このリンクのP11を参照…
というかリンク先を全部読まないとわからないかも…
時間ないのでスクラムとは?みたいな話は省きますすみません…
YOYOには2つのスクラムチームがあり、
私がプロマネというかスクラムマスターのようなことをしていまして、
その2チームの振り返り(レトロスペクティブ)のハンドリングも私の仕事です。
マルチナショナルなチームなので、もちろん英語です。
マジョリティはフィリピン人と日本人かな。
ほかにインドネシア人、ベトナム人、インド人、韓国人がいるような環境です。
(私を韓国人としてカウントしていいのかっつー話はさておき)
で、この写真。
振り返りが終わったあとの残骸です(笑
詳しく書き残しておくと、
レトロスペクティブで実施したのは以下の通りです。
1. 既存KPTTを振り返る
※赤文字の事項が、新しい試みです。
(まぁここはたいしたことではない)
・既存Todoを振り返る
-> OKなものは残さずに剥がす。
-> 3月、4月から貼りっぱなしのポストイットは「もうやらないでしょ」と剥がす。
・既存Keepを振り返る
-> すでに習慣になったと合意できたものは剥がす
-> 3月、4月から貼りっぱなしのポストイットも問答無用で剥がす。
・既存Problemを振り返る
-> (貼った当時は問題だったが)現時点で問題ではないものを剥がす。
-> 3月、4月から貼りっぱなしのポストイットも問答無用で剥がす。
2. 現Sprintを振り返る
※ここは、特に新しい試みはありません。・Keepについてそれぞれポストイット化して発表→貼る(1人1枚まで)
・Problemについてポストイット化して発表→貼る(1人1枚まで)
・あがったProblemを解決するTryをポストイット化して発表→貼る(1人1枚まで)
3. ToDoとしてやるべきことの優先度をつける
※ここが一番のポイントです。スクラム現場ガイドの16章を参考に、実施する内容について優先度を「投票」で決めてみました。
・Tryエリアにあるポストイットを、写真のような感じで別の紙に貼る。
・みんなにオレンジのシールを5枚ずつ配る。
・この写真に並んだポストイットについて、「優先度高いと思うもの」「なるはやで実施すべきだと思うもの」という観点でシールを貼る。
・この際、5つのシールを一箇所に貼ってもよし、すべて別のポストイットに貼ってもよし、そこはお任せ。
・所要時間は5分。(5分かけなくてもよかったかもしれない)
・その結果、シールの枚数順が「ToDoの優先度順」となった。
・TOP3を「次のスプリントで絶対にやろう」と合意形成した。
この新しいやり方の経緯としては、
今まで「ToDoだよね」としてあげていたものがダラダラと数週間(ヘタしたら数ヶ月)残ったりしていたので、そういうのじゃなくて「選択と集中」がしたかった、というものです。
ぶっちゃけ、
やらなきゃいけないことがたくさんありすぎる状況ってダメだと思うんですよね。
特に、みんながみんなタスクマネジメントが得意という訳でもないので。
やみくもに「よくわからない何か」をやられてもそれはそれで無駄なので、
「選択と集中」に踏み切ってみました。
なお、Tryとしてあがったポストイットの中には、
「人が足りないから採用しよう」的なHRマターやAdminマターもありました。
この手のものは「HR、Adminにシェア」することで別扱いとし、
やるべきことTOP3には含まないこととしました。
現時点で言えることとしては、
こうやって投票制にしてみたことで、
「みんなでの合意形成感」
が今まで以上に出た気がします。
(今まではなんとなく「私これやる」的なノリでToDoを決めてたので)
本当に実施できるか否かはフォローアップしつつ、
(ここにも書いたけどフォローアップ大事)
2週間(すでに2日過ぎているが)がんばってみたいと思います。
っていうか私トリガーの話が多いんだよな、今回(笑
鼻水垂らしている場合じゃない…がんばらないと…
(関係ないけど、タバコ辞めたらアレルギー性鼻炎を発症した気がする)
今回、このやり方のベースとなるアイディアはこの本から拝借しました。
かなりのボリュームなので、手にしてから読了まで2ヶ月くらいかかったんじゃないかな。
上司は「集中すれば6時間で読み終わる」と言っていましたが
私には無理でした(笑
けっこうなお値段なので、会社のお金で買ってもらいましたっ★
スクラム現場ガイド -スクラムを始めてみたけどうまくいかない時に読む本-
posted with ヨメレバ
Mitch Lacey マイナビ出版 2016-02-27
で、日本語で読んじゃうと、同僚に説明するのが大変なんですよねー
という訳で、自分にハッパかける意味も含め、Kindle版を自腹で買いました。
さぁ、読もうと思った矢先に、Kindleを日本に忘れてきました。
私のバカ!
The Scrum Field Guide: Agile Advice for Your First Year and Beyond (Addison-Wesley Signature Series (Cohn))
posted with amazlet at 16.06.15
Addison-Wesley Professional (2015-12-22)
週末、日本からジョグジャカルタ経由でKindleを受け取る予定なので、
がんばって読みたいと思います。
仕事にまつわる話
・スクラムお母さん的スプリントプランニングのメモ
・フィリピンでYOYOに転職して1年が経ちました。自分の仕事を振り返ってみます。
・「スクラム現場ガイド」を参考にレトロスペクティブのやり方をちょっと変えてみた
・フィリピンに3年いて身についた「覚えておくと便利かもしれないタガログ語」
・あまり覚えたくない「フィリピンでしか通じない英語」
・Burndown chartを何度も更新する日
・[認定スクラムマスターになりました]フィリピンでCertified Scrum Master研修を受講しました
・【海外就職】フィリピンでYOYOに転職して2年が経ちました。
・他拠点のオフィスを一望できてリモートワーカーの寂しさが軽減するといいなぁと思って試していること
・ジャカルタで再認識した自分のコミュニケーションスタイル
・クアラルンプールからリモートでレトロスペクティブをホストできないか思案中
・海外就職からの妊娠…妊娠中の今だから考えるこの先のキャリア
・Google Hangoutで拠点間を中継しっぱなしにしたらコミュニケーションストレスが減った気がする
関連リンク
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