コーラン。「死ぬまでに覚えれれば…」というボリュームらしい。 そしてアラビア文字なので読めないが、同僚は読めるらしい。 |
ラマダン期間中、インドネシア大使館が「日が暮れたあとの晩ご飯を振る舞う(お祈りもやる)」というイベントを開催しているらしく、
同僚からお誘いをいただき、
元々ジャカルタで働いていてムスリムカルチャーに私以上に慣れ親しんだと思われる夫と一緒に行ってきました。
場所はだいたいこのあたり。
大使館の敷地に入って早々、ジプニーがお出迎え。
ジプニーの前面のカンバンっぽいものをよーくご覧いただくと…
MANILA-JAKARTA
フィリピンのマニラとインドネシアのジャカルタですよ。
飛ぶのかよ(笑)
日が暮れる1時間前に着いたかな?
大使館の敷地に入ったら建物がいくつかあって、
ここは入り口から見たら2つ目のビルの4F。
ムスリム向けのお祈りの場所。
(ちなみにエレベーターホールを挟んで反対側には教会もあってビックリ)
↑写真奥の緑のパーテーションを境に
手前が男性用スペース、
奥が女性用スペース
と分かれています。
こちらは、日が暮れた後に食べるものたち。
女性数名が日が暮れる前に用意していて、内容は写真手前から
・デーツ(日に3粒が推奨とのこと)
・紅茶(リプトンのティーパックだった)
・フルーツポンチ
・ああああああああ名前忘れたけどインドネシアのローカルスイーツ
あと写真はないけど
・バナナや人参の入った温かいスイーツ
・お弁当ボックス(2種類くらい)
何人分用意するの?と聞いたら
「だいたい80人分かしら」
とのこと。
これをラマダン期間中ずっと無償で提供しているなんてハンパねぇ…
ちなみにこの食事というかこの夜のイベント、
インドネシア人に限らず、基本的に誰でもウェルカムらしく、
メトロ・マニラのいろいろな場所からムスリムが集まるんですって。
私が行った時は
白人さんもいたし、中東系のエキゾチックな美人さんもいたし、
フィリピン人でカソリックからイスラム教に改修した人もいたし
ほんと、いろいろな所からいろいろな人が来たなぁと思いました。
ちなみに非ムスリムなのは私と夫と、大使館の現地スタッフのみでした。
(大使館の現地スタッフは配膳etcのサポートでたぶん時間外労働なんだろうなぁ)
こちらはコーラン。
イスラム教の聖典。
もちろん読めない。
ちなみにムスリムの人たちはこれを覚えようとがんばるそうです。
同僚も「死ぬまでに全部覚えてたい」と言っていたっけ。
さて、ラマダン中の夜のタイムテーブルは以下の通り。
18:28 日が暮れる→写真のスイーツ系を配る→食べる
数分後 お祈り
数分後 休憩:夜ご飯(お弁当)→ウドゥー(手足顔を水でパパッと洗う。お祈り前のマスト)
19:45頃 長めのお祈り
21:00頃 休憩:小さなケーキが配られる
※私たち夫妻はこのタイミングでお暇しましたが、現場ではこのあと
2:00頃 お祈り
4:00頃 日の出前の朝ごはん
というイベントが続くそうな。
同僚はこれに参加するために、ラマダン最後の1週間(10日って言ってたかな)は大使館で夜を明かすと言っていました。
大変だ…
ムスリムがラマダン終盤にげっそりするのがわかる気がしました…
そんなイベントですが、
総勢100人近いムスリムが一同に介した場所にいさせてもらい、スイーツやお弁当を食べ、
ウドゥーの様子やお祈りの様子を見たことで、
私はどこかの宗教に属するつもりはまったくないけど、
「何をやっているのか知ることができた」のはものすごく得難い経験だなって思いました。
1つ目として「お祈り」を見ることができたこと。
女性側の部屋で椅子に座って、お祈りの様子をずっと見ていました。
アザーンが流れる中(イマンという人が唱えていた。録音テープではない)、
喋っちゃダメ…という訳ではなく、
セルフィーを撮る人もいたし、
(観光客なのかな)
赤ちゃんがぐずってそっちで手一杯になるお母さんもいたし、
電話がピロピロ…というのも何度かあったし、
「厳か」かつ「フリーダム」
だな、と。
2つ目として、「みんながとてもウェルカム」であると感じたこと。
半袖&膝下を露出している私ってもしかしたら敵視されるのかなって思ったりもしましたが
まったくそんなことはなく、
「どこから来たの」「誰かの紹介?」「あなたもムスリム?」「見学?」
「お祈り見てみて、どうだった?」と
男女問わずいろいろな人から声をかけてもらいました。
イスラム教はインドネシアではマジョリティだけどフィリピンではマイノリティ。
そのマイノリティな環境の中で、ムスリムじゃない人もウェルカム!というのは、
クッソ狭い在日コミュニティの「アンチ日本」みたいな環境で育った私には
ものすごく新鮮でした。
この懐の深さはなんなの?と。
最後にインドネシア大使館訪問についてまとめると
宗教的な体験としては、
6年前にフランスのノートルダム大聖堂でたまたまみたミサに涙した記憶がありますが、
今回のインドネシア大使館訪問もそれに負けないレベルの厳かさがありました。
世界には、まだまだ自分の知らないことがたくさんあるんだなぁとも思った夜でした。
野中 葉 福村出版 2015-11-26
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