スクラムとは、ざっくり言うと
・ソフトウェア開発における反復的で漸進的なアジャイルソフトウェア開発手法の1つ
・現状を把握するためのフレームワーク
・問題を発見するフレームワーク
・お客様に継続して価値を届けるためのフレームワーク
あー言い出したらキリがない。
日本では恐らく何周もしていると思うので
あえて私のブログでは細かく書きませんが
業界が違う方向けにいくつか参考エントリを置いておきますと
- ご参考(たまたま目に留まったエントリ)
・アジャイルとは何か? ツールと開発手法「スクラム/XP」、ウォーターフォールとの違い
・【レポート】認定スクラムマスター研修(CSM研修)に行ってきました
※こちらはなんか、教科書みたいなアレ。同業の他職種の人向け
・スクラムガイド
・アジャイルソフトウェア開発宣言
・アジャイル宣言の背後にある原則
弊社YOYOでは去年の10月からスクラムに取り組んでいまして、
と言ってもスクラムのやり方に100%沿っているわけではないんですけれども、
日本からやってきたスクラムマスターの某サムライが4週間かけて導入してくださり、
それを引き継いで私がスクラムマスター的な仕事をしていたわけですが、
同僚とあれこれ工夫したり
自分なりにあれこれ工夫したり
しつつも
「そろそろ…研修とか…受けてみたいな…」
などと思うこともあり、
そんな矢先に、CEOとCOOに
「そろそろ認定スクラムマスター研修受けてきたら?」
と言ってもらえまして、
キタコレ\(^o^)/
9月に、二日間の研修を受けてきました。
もちろんフィリピンで\(^o^)/
という訳で、
長くなりましたがここからが本題。
今回の前編では
・フィリピンで受講した認定スクラムマスター研修
について写真を織り交ぜながら書いておきますね。
後編はテストについて書く予定。
どういう団体が主催しているの?
Scrum Master関連だとScrum AllianceかScrum.orgが目に留まりまして、
サムライに相談した結果、前者の研修を受けることにしました。
私が申し込んだ回は、Scrum Alliance傘下?イマイチよくわかりませんが、odd-eという団体のStuart氏が講師としてマカティにやってきました。
その回ののリンクはこちら
・Certified ScrumMaster® Course September 20-21, 2016, Makati City, Philippines
参考にStuart氏が講師を務める別の会(in シンガポール)のリンクも貼っておきますね。
今知ったんですが、
研修は二日間だったり三日間だったり、
おなじスクラムマスターでもいろいろ違うんですね。
2日で終わってテストをパスできたのはラッキーだったのかもしれません。
それでは詳しい話にいきます。
料金
2日間で5万ペソ(日本円で11万円くらい)でした。アーリーバードという早割制度がありまして、それで20%くらい安くなった気がします。
もちろんそれで申し込みました。
Stuart氏が主催するシンガポール3日間のコースは、15万円弱の様子。
そういう意味でも、2日間のコースの方がお得感満載。
参加者
・名簿ベースで36人
・外資ばかり? Macquarie BankのManila Branchから12人、MISYSからも数人参加していた。もちろん弊社も外資。
・当たり前だけどほとんどがフィリピン人で、Macquarieからオーストラリア人と、YOYOから参加した私の二人が外国人。
・お国柄か、遅刻してくる人は1-2名いた。もったいないなぁ。
アジェンダ
■初日1. 会場内の人を探して3分5ラウンドの自己紹介
2. 各テーブルでグループワーク
3. 振り返り
4. 疑問点などをポスト・イットに
■二日目
1. 会場内の人を探して3分5ラウンドの自己紹介
2. 与えられたお題で(フィットネスアプリ)、最初のスプリントで提供できるものは?
3. ノートの中を読んでディスカッション
4. 前日の疑問点について、全員でアドバイスし合う
写真で振り返る、研修の流れ:初日
朝ご飯代わりの、ペニンシュラのクロワッサンとコーヒー。
おいしかったです♡
コーヒー紅茶は飲み放題、軽食は朝〜15時頃までパンやちょっとした食べものが常に後ろのテーブルにサーブされていました。
私はダイエット中なので、かなり遠慮しました。
始まり始まり〜〜。
「1. 会場内の人を探して3分5ラウンドの自己紹介」 です。
Stuartから「3分での自己紹介を5セッション」と言われ、全員で必死に相手を探して自己紹介。
「Where are you from?」という質問が、会社名を聞いているのか国籍を聞いているのかわからなくて「会社と国籍どっち?」と聞いたら、「両方w」と言われたのが印象的でした(笑
お次は[2. 各テーブルでグループワーク]の巻。
6人一組でグループになります。
Stuartからのお題がこちら。
「このワークショップでは、
プロダクトを開発し、お客様に届けてもらう。
スプリントを3回まわしてもらう。
私はProduct owner(suni注:以下PO)として振る舞う。
さて。
今回のお客様のリクワイヤメントは
バルーンアニマルで動物園だ。
動物をたくさん作って子どもたちを喜ばせる必要がある。
みんなでがんばってくれ」
マジか〜〜〜
バルーンアニマルなんて最後にやったの20年近く前なんだけど…(笑
という訳で、まずはみんなでバルーンアニマルの作り方のコツの映像を見ました(笑
Sprintの始まり始まり…
6人1グループで、与えられた時間の中で、動物を作ることになりました。
この写真の数字がスプリントの長さです。
8分でPlaning、16分で開発、8分でreview、6分でRetrospective。
この写真とは別にプロダクトバックログがあり、
そこに動物の名前が優先度順にかかれています。
この写真では、各PBIのサイズ感をざっくり見積もっています。
が!!
バルーンで作るなんてそもそもやったことないし、
わからないよねぇ。
「わからないなりにサイズ感を見積もる」
という経験を久々にやった気がします。
メンバーに「工数どれくらい?」と聞く時にこれを思い出すようになりました(笑
我がチームは、オウムを作ることになりました。
作る上でまずはSprint planningです。
仕様書?イメージする完成図?を書き、P.Oに
「輪っかの高さは??cmで、その中のオウムは??cmです」
「輪っかはここからここまでですよ」と熱弁する私。
で、16分で開発なんですが…
最初のスプリントはどのチームも
製品をShippableな状態にもっていくことができませんでした。
Stuartの目論見どおりな感じで、なんか悔しい(笑
Retrospectiveでいろいろ反省し、次Sprintでは
・6人で作業を分担するなど、計画的に開発
・Sprint Reviewとは別にPOにもReview
などを実施したりしたのですが、、、、
Stuartから…
「みんな、Definition of Doneはちゃんと確認した?」と。
なんと、Definition of Doneの紙をよーく確認すると、
我々が作るのは、
「各テーブルで動物を作る」だけではなく、
「各テーブルの動物同士がつながっていて、動物園をなしている」
あ、6グループで1つのプロダクトを作ってるんだ、と悟る面々www
はー悔しいwww
で、次のSprintでやっと、各グループで調整しあい…
つなげ合わせ…
完成したのがこれ(笑
左下の赤と緑のが、我々グループのオウムです(笑
という訳で、ワークショップはここまで。
次は
[3. 振り返り]
[4. 疑問点などをポスト・イットに]の巻。
ワークショップ自体のRetroをみんなで軽くやり、
Stuart指示のもと、
各フェーズごとに起きた質問事項をポストイットに書いて貼り…
みんなで議論。
挙手制で
「この時こうでhogehogeでしたけど、どうすればもっとよくなるのかわからない」
などという疑問や意見に対し、
みんなでコメントし合う感じでした。
それが終わったら、
今度は別のエリアに、今回の研修で解決したい質問や期待値を書いたポストイットを貼った。
期待値は何に使ったのか覚えてないけど、
質問については二日目に、みんなでアドバイスし合いました。
という訳で、一日目は終わり。
写真で振り返る、研修の流れ:二日目
初日が濃すぎて二日目は2,3個しか大事なことを覚えていないのですが、
流れはこういう感じで、
1. 会場内の人を探して3分5ラウンドの自己紹介
2. 与えられたお題で(フィットネスアプリ)、「最初のスプリントで提供できるものは?」について議論
3. ノートの中を読んで意見交換
4. 前日の疑問点について、全員でアドバイスし合う
1は初日と同じことをまた別の人と。
[2. 与えられたお題で(フィットネスアプリ)、「最初のスプリントで提供できるものは?」について議論]は、
フィットネスアプリなので「最初のスプリントでまずユーザーにプロフィール入力してもらう機能を…」という方向の話になって発表したら
どこのテーブルも似たような内容だったんだけど、
Stuartに
「そんなの楽しくもなんともないよ」
「ユーザーに提供できる価値は?」
「ユーザーは自分の情報を入れるだけで、なんの情報もらえないの?」
「Minimum Viable Productじゃないと」
「価値を考えて」
と突っ込まれるというオチ。というかそのオチを指摘されて終わりw
[3. ノートの中を読んで意見交換]では、
このノートっぽいものがテキストっぽくなってて、
あれこれマニュアルのようなことが書かれていて、
読んで意見交換、の繰り返し。
[4. 前日の疑問点について、全員でアドバイスし合う]
私が挙げた疑問は
・Cross-functionalなチームがいいのはわかるけど、YOYOはプランナー、デザイナー、dev、QAみんな役職が独立しているのでちょっと無理。どうやってCross-functionalなやり方に適応すればいいのかわからない。
でした。
実はこれ、Stuartに前日のうちに個別に聞いてみたんだけど、
なんと、
「明日、全員でQAをやる時間がある。そこで全員でやったほうが、同じ疑問を抱えている人のヘルプにもなるからそこで」
と流されちゃって。てへ。
で、会場から出たアドバイスは
・例えばQAにコーディングを習わせてTDDをできるようにするとか
・社員の成長にも繋がる
・社員のモチベーションも上がる
という、とても無難な回答をいただけました。
我々はスタートアップにはそういう余裕はないんだけど、
「たぶん外資な大企業で本国の仕事の一部を請け負っている人たちにはスタートアップでhogehoge…という話は伝わらなんだろうなぁ」
という諦めもあり、別にいいかなって思っちゃってここで終了。
私のScrum Master研修が終わりました(笑
研修中はいっさいパソコンを触らず、
ディスカッションかワークショップという感じで、
しかも英語なので
知恵熱が出そうになるくらい、疲れました。
そしてもちろんこれでスクラムマスターになれるのではなく、
試験を受ける必要があるのです…!!!
という訳で、オンラインテストも英語で受験し、なんとか合格!
無事スクラムマスター(Certified Scrum Master)の資格をゲットできたのでした。
※余談ですが、研修会場がマカティのペニンシュラで、
ペニンシュラジプニーがめっちゃかっこよかったことも付け加えておきます。
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