これまで、メイド採用の仲介手数料や必要条件などのマレーシアのメイド事情について書いていました。
今回は、マレーシアで働くフィリピン人メイドの給料事情についてご紹介します。ここまで細かくブログに書いている人はいないと思いますので、よかったら参考にご覧ください。
▶マレーシアの住み込みメイド事情なら、こちらも合わせてご覧ください。
・政府公認エージェントを見つけるまでの道のり
・メイド採用の仲介手数料
・メイド採用に必要な条件と書類
・メイド採用プロセスと生活に関するQ&A
■マレーシアの住み込みメイドの給料
メイドエージェントに問い合わせた際の回答が以下のものです。
レート換算は2019年7月23日時点のものです。
A社:1600RM(41,977.9円)
B社:1650RM(43,289.71円)
C社:1680RM(44,076.79円)
いずれにせよ、月給5万円弱で住み込みのメイドを雇えます。
なお、こちらはすべてフィリピン人メイドの場合で、インドネシア人の場合は100〜200RMほど安いです。
理由は「英語が話せないから」
もし、ムスリムのインドネシア人(宗教的に豚肉NG、メイドで働く層はインドネシア語でしか喋れない)でもよければ、アリかもしれませんが、エージェントによっては被ムスリムの家にはムスリムを派遣しない方針のところもあるようです。
我が家は英語も豚肉料理も外せないので、フィリピン人で探しました。
■なぜ、エージェントによって違うのか
こればかりは「そんなモン」としか言えません。
月給が高いほうがいいメイドを揃えているのか…と言われると、「正直わかりません」。
雇い主とメイドの相性もあるので、数十RM程度の差額は特に気にすることなく、むしろ「気に入る人を探す」方に注力することをオススメします。
■フィリピン政府が出稼ぎ先の国にお願いする最低月給は「手取り400USD」
メイドエージェントから聞いたのですが、フィリピン政府が各国にお願いしている「メイドの最低月給は400USDから」だそうです。(ホワイトカラーの仕事をしている人はこれにあたらないと思います)
私がお願いしているエージェントはこれを元に、
・USDで支払う場合は400USD
・RMで支払う場合は1680RM
を最低月給として指定しています。
なお、マレーシアの場合は雇い主がメイドに支払う給料はそっくりそのまま手取りになります。メイドを雇う際やビザを更新する際の手数料に、メイドの所得に対する何かしらの税金っぽいものが含まれていた気がします。
■給料の支払い方法
現金手渡し、銀行振込、いずれもOKだそうです。
正規のメイドビザを取得しているメイドなら、銀行口座は作ることができます。
(ただし、雇い主と同伴で銀行に行く必要があります)
■忘れちゃダメ!給料以外のコスト
月給以外に、メイドにかかるコストがあることを覚えておいてください。
メイドの日用品(シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、ナプキンなど)、食料(材料を雇い主の財布から購入し、作るのはメイド本人)、メイド部屋の電気代などは雇い主が負担する必要があります。
これは、あなたがエージェントに申し込む際の契約書に明記されているはずなので、念の為ご確認ください。
※フィリピン国内でフィリピン人メイドを雇う場合は、食料や日用品はメイド本人が自分の給料でやりくりしているそうです
■昇給は?
エージェント経由で住み込みのメイドを雇う場合、2年契約のところが多いと思います。その間に、メイドの昇給は考えたほうがいいのでしょうか?エージェントによると「雇い主次第です。ご自由にどうぞ」とのことでした。
1年に一度くらい昇給のチャンスがあってもいいかとは思いますが、私はただやみくもに「がんばっているから」というような理由での昇給には反対です。
これを理由に昇給してしまうと、次も昇給を期待されてしまうからです。
次に昇給しなかったときに「なんで去年はOKで今年はダメなんですか」と絶対に言われるし、そこで相手にキチンと納得してもらえない場合、パフォーマンスが劇的に下がるリスクがあります。
ロジカルに、「AとBとCという課題を与えた、それをクリアしたから◯円昇給する。次の1年にDとEとFという課題をクリアできたらまた◯円昇給する」というようなやり方をするのがいいかもしれませんね。
我が家は、「3ヶ月毎にパフォーマンスに応じたボーナスを考える」というやり方にしました。
詳しい話はこちらをご覧ください。
▶住み込みメイド、ボーナスと昇給をかけた3ヶ月チャレンジ
■決して安くはないけど、家族みんなが笑顔でいられるなら雇う価値はある
食料や日用品を含めると、トータルでRM2000以上かかることになります。
私は、最初はかなり躊躇しました。
「自分で家事をやればこの5万円が浮くのに」って。
でも、「夫婦が笑顔で子育てするため、私が仕事を続けるため、夫婦が勉強や自分の時間を作るための投資」と割り切ることにしました。
産後2ヶ月で仕事に復職したので昼間の子守りはもちろんですが、
掃除や洗濯をメイドがやってくれるので家は常にピカピカですし、
料理も日本食のレシピを渡して作ってもらってるのでものすごく楽ですし、
その分の浮いた時間を子どもと向き合う時間に充てることができますし、
たまには勉強や読書、ブログを書く、など「自分の時間」を過ごすこともできます。
日本だと、時給1000円の人を一日8時間x24日雇ったら192,000円かかりますが、
ここマレーシアなら、朝7時から夜9時まで・週1休みで働いてもらっても5万円。
そう考えれば、家族のための投資だと思えるようになりました。
■メイドとのコミュニケーションに不安なあなたは
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▶このシリーズ「マレーシアで住み込みメイドを雇う」の目次
・政府公認エージェントを見つけるまでの道のり
・メイド採用の仲介手数料
・メイド採用に必要な条件と書類
・メイド採用プロセスと生活に関するQ&A
・メイドの給料(この記事)
▶メイド関連でよく読まれている記事
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・住み込みのフィリピン人メイドに美味しい日本食を作ってもらうための再現性の高いレシピの書き方
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・マレーシアで外国人メイドを雇う際の「ビザ」観点の注意点とゴーストエンプロイヤーの話
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