2018年9月7日金曜日

読了:ベトナム難民少女の十年




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どうして急に思い出したんだろう。
祖母の家にあった「ベトナム難民少女の十年」という本、当時中学生だった私は祖母の家に行くたびに(やることがなくて)読んでたんだけど、先々週の一時帰国のタイミングで唐突に思い出して、Amazonで調べたらまだ売ってる。単行本で50円から、文庫本で1円から。

送料を入れてもたいした金額じゃないのでノータイムポチリ(※)した。

※ノータイムポチリについてはこちらを参照(外部リンク)






中学生の頃は、この本を読んで
「ベトナムから日本にやってきた難民の女の子が頑張って医学部に入って国家試験受かって医者になった。すごいがんばったんだな」
程度にしか思わなかったけど、今改めて読むとそれだけじゃない様々なことがじわじわとしみる。



ものすごくざっくり言うと、この本自体が
「ベトナムから日本にやってきた難民の女の子が頑張って医学部に入って国家試験受かって医者になった。すごいがんばった」
ってお話なんだけど、合間合間にある歴史の話や構成された方の補足などから、ベトナム戦争前後の筆者のまわりの環境、中華系ベトナム人である筆者から見たベトナム、難民として見た日本などなどを垣間見ることができて、いい勉強になった。


中学生の私にはピンとこなかったことが、今なら「なるほどね」と理解できたり「そうだったのか」と新しい気づきもあったりした。


※中学生の頃は、「中華系ベトナム人」はおろか、「インドシナ難民」という言葉もよくわかってなかった



著者がこの本を書いてから約30年。
日本の「外国人」や「難民」に対する扱いはどう変わってるのかな、いやむしろ変わってないんじゃないかな〜と思った。
著者が「日本は一時的に日本にいたり、たまに遊びに来る場合には驚くほどの歓迎をしますが、日本に定住したり、その家に住み込んだりとなると、もう、ガードを固くして排他的になる傾向があるようです」って書いてるあたりが、もうね。



仕事をきっかけに知り合った若いベトナム人の友人たちはなぜかみんなアメリカの大学を出ててたぶんいいところのお嬢さんばかりだと思うんだけど、そのお父さんお母さんの世代はいろいろ苦労した人が多いんだろうか。出身地によってもまた違うのかな。



Amazonだと、単行本なら50円から、文庫本なら1円から買えます。
(送料別)




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