2019年の最初の3ヶ月(以下、1Q)は、OKRおばさんとしていろいろ水面下で動きました。
その振り返りです。
OKRとは
「Objective and Key Results」の略で、目標管理手法の一つです。会社としての大きな目標をかかげ、それにチームと個人の目標が紐づくようにします。
そうすることで、会社、組織、個人の目標にズレがないように運用できる仕組みになっています。
目標だけでなく進捗を可視化することで、達成感も得やすくなります(というようなことがいわゆるマニュアル本に書かれています)。
で、そのOKRという手法の中の大事なイベントに、チェックインミーティングとウィンセッションってのがあるんですね。
チェックインミーティングは月曜の朝。
グループ(部署)単位でやっています。
その時点の進捗をシェアし、今週やること、集中しようと思っていること、困っていることなどなどをグループ内で共有し、助け合うためのきっかけにもします。
ウィンセッションは、金曜の夕方。
会社のみんなで、1週間の成果を発表しあい盛大に祝います。見せられるものがあれば、それがモックだろうが紙だろうが見せて「イェーイ!よくやった!」ととにかく褒め称えます。
飲み物やお菓子を会社から提供することを推奨されています。
弊社は今期から、このチェックインミーティングとウィンセッションをやることにしました。
フィリピンオフィスのウィンセッション
フィリピン側は、フィリピンオフィスのマネージャーがホストしてくれ、いい感じに回り始めました。
フィリピンオフィスのマジョリティは開発部なので、もともとOKRに造詣が深い人も多く、浸透しやすかったのかもしれません。
あと、国民性なんですかね?
とにかく「褒め合う」感じ。
こちらから特に何も言わなくても、
・今週こんなの作ったよ → イェーイ!
・どこそこのお客さんのこういう案件を獲得しました → イェーイ!
・今週、新メンバーがジョインしました → イェーイ!
って感じで、自然と盛り上がるんです。
これを私は、フィリピンの国民性というよりは「東南アジア気質」だと勘違いし、フィリピンがこんだけ盛り上がってるんだから、インドネシアもうまくいくっしょ、とタカをくくっっていたのでした。
インドネシアオフィスのウィンセッション
一方で、インドネシアオフィス。
営業とマーケがマジョリティのオフィスということもあり、もともとOKRについて知識がある人はほぼおらず、自走するのはちょっと難易度高いかなーと思い、私がマレーシアからリモートでハンドリングすることにしました。
と言っても、最初の1-2回だけを私が仕切り、感覚掴んでもらってからは現地のメンバーに任せようかな、と。
リモートでレトロスペクティブをホストしたりしてるんでなんとかなるかな〜と思いましたし、フィリピンのウィンセッションが思ってた以上に盛り上がったので、インドネシアは大丈夫かな〜と妄想しつつも、一抹の不安もありました。
今週は、ジャカルタオフィスのWin Session(OKRの大事なイベント)を、クアラルンプールからリモートでホストするというクレイジーな予定があるので、いい経験・試練だと思いつつも気が重い。あっちのみんなにお菓子を出す予定だから、私も何か食べながらにしようかね。— Suni@東南アジアベンチャー🇲🇾マレーシア在住 (@suni) February 20, 2019
インドネシアオフィスは最上階には全社員が集まってもまだ余裕のある大会議室があり、曜日の都合で「月曜の昼に、ランチがてら」ということにもなったので、写真の通り、食事もデリバリーで用意し、ご飯食べながら成果を発表しあって和気あいあいしてくれたらいいな〜と思っていました。
が、妄想は現実にはなりませんでした。
たまたまCEOがインドネシア出張だったので、動画に撮ってくれて・・・
めっちゃ静か。
(これは動画のスクショ)
その日の私のツイートがこれ。
「Win Sessionが全然WinをCelebrateしてなさそうな件」ってタイトルで反省文を書きたい心境だな…— Suni@東南アジアベンチャー🇲🇾マレーシア在住 (@suni) March 4, 2019
そんな暗〜〜〜〜いウィンセッションが2回続き、かなり悩みました。
なんでフィリピンとインドネシアでこんなに違うんだろう。私のホストって才能なさすぎるんじゃない?いやーマジでどうしよう、終わってる。
って感じでした。
が、何か変えて試すしかないので、インドネシアのコーポレートチームと相談してちょっとやり方を変えたら、めっちゃ楽しそうな会になりました。
見てくださいよこの写真、超楽しそう。
と言うわけで、どんな風に変えたのかをご紹介します。
1. 狭い場所でスタンディング形式
広いところで座るのではなく、狭い場所でスタンディング形式にしました。
1Fに手頃なサイズの会議室があり、そっちでやってもらうことに。
うまく言葉にできないんですけど、狭い場所でスタンディングにした方が、みんなの距離が近くて人と人が絡みやすいんですかね?
あと、スタンディング形式にしたことで、パソコン持ち込む人もいなくなりました。
前までは「誰かが喋ってるよね」みたいな空気に見えたのが、このやり方に変えてからは「みんなで輪になって、顔を見ながら話す」って感じになった気がします。
2. 司会を、私→現地の人にバトンタッチ
パソコンのGoogle Meet(Googleが提供しているオンライン会議システム)越しに私がいると、喋る人が、現場にいる同僚ではなくmeet越しの私を見ちゃうんですね。
前までは喋っている人の視線を感じるたびに「こっちじゃなくてみんなの方を見て!」って言ってたんですけど、
「だったら私、いない方が良くない?」
と思い、バトンタッチ。
私こう見えて管理職(しかもOKRおばさんをやっている)なので、やっぱ気になっちゃうってのもあるんでしょうね。
なので、司会を現地の子に変えました。
でも現地の様子は見たいので、パソコンはみんなの視界に入らない場所に置いてもらうことにしました。
3. 英語じゃなくてインドネシア語のがウケを狙える
私から現地の子にバトンタッチするタイミングで、現地での言葉は「インドネシア語」に切り替えました。
あっちの人数名にヒアリングしたところ、
「英語だと面白いことが言えない」
らしいんですね。
面白いことを言う欲求はある!!!ってことがわかり一安心。
最初は英語でがんばって欲しいと思ったんですが、ウィンセッションで大事なのは「現地のメンバーが、成果を褒めあい普段はフロアが違うからあまり会話のない別部署の人と楽しくご飯を食べ、次の1週間もがんばろうって思ってもらうこと」なので、それが達成できるのであれば英語じゃなくてもいいや、ってことで決断しました。
そしたら、ですよ。
正直、現地語だから何を言っているのかはわっぱりわからないんですけど、 最初の2回のウィンセッションではほとんど聞こえなかった笑い声がドッカンドッカン聞こえてくるんですよ。
めっちゃくちゃびっくりしました。
(何言ってるのかわからなくて笑えないのが悔しい)
何を根拠に変えたのか
私の仮説としては
・私は消えたほうがいい(これは確実に一因あると思ってた)
・現地語の方がいいんじゃない?(これはちょっと自信なかった)
だったんですね。
ただ、現地のメンバーの意見も聞いてみないとってことでヒアリングし、
・場所を変える
というアイデアも出てきたのでそれも含めた3案を投入することにしました。
いっぺんにやりすぎ?とも思いましたが、逆に一気にパパッと行こうぜってことでやってみたら、ほんとキレイにハマったというか、ドンピシャというか、とにかくいい感じになってくれました。
嬉しいな〜
以上です。
傍から見たら大したことないかもしれないんですけど、
・やりながら改善していくって大事だし、これこそアジャイル
ってしみじみ思った出来事でした。
あと、
ちょうど今、期の谷間(2QのOKRを作っているところ)なので今週はウィンセッションやらないんですけれども、同僚からこんなことを言われたりして、いいか悪いかはともかくOKRすごいなぁとしみじみ思いましたw
各オフィスで人事の子が「今週来週はWin Sessionをやらない」(全社・グループ・個人OKRを今週来週で作るので、チェックインmtgもない)と宣言したら、「えー!早くOKR作ろうよ」と言われた。OKRすごい。— Suni@東南アジアベンチャー🇲🇾マレーシア在住 (@suni) April 3, 2019
ところで弊社、日本語で話ができるのが上司(ってゆーかCEO)しかいないので、めっちゃ日本語に飢えてます。
OKRについて、別に真剣に語り合うとかじゃなくて、「OKRってさー」みたいな世間話をしたい人がいたらぜひお話しましょ〜
ツイッターで@suni宛にメンションくださ〜い😊
参考にした本
ぶっちゃけ「OKR」だけでも理解できますが、How Google Worksを読むと、なんとなく、より理解が深まる気がします。ランキングに参加しているので、ポチっていただけると励みになります😊
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ありがとうございます😊
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